人気のカフェイン源を、ぜんぶ比べてみた——そこから見えてきたこと
ニック・ノーウィッツ(Nick Norwitz, MD PhD)
100mgのカフェインを飲んで、また100mg、さらにもう100mg……。どれも同じに感じるはずだと思いますよね。
でも、そうはならないのです。
コーヒーを飲むと、頭が冴えてバリバリ仕事がはかどる、という人がいます。
緑茶は、落ち着いていて、どこか瞑想的な感覚をもたらします。
マテ茶は、「反動のようなだるさなしでエネルギーが続く」と語る起業家たちのあいだで、熱心なファンを増やしてきました。
なぜか、ダークチョコレートにもカフェインは入っています。それでも、チョコを一かけら食べて「エスプレッソを飲んだ」ような気分になる人は、まずいません。
いったい、何が起きているのでしょうか。
どうやら、カフェインの「量」そのものと同じくらい、あるいはそれ以上に、「どこから摂るか」が重要なのです。
つまり、問いはこうです。
どれも同じカフェインを含んでいるのに、なぜカフェイン飲料によってこれほど感じ方が違うのでしょうか?

カフェインを取り巻く成分たち
まず、すべてをつなぐ考え方から始めましょう。
薬理学には、「アントラージュ効果」と呼ばれることがある概念があります。ある生理活性物質は、単独では働かない——その効果は、いっしょに旅をしているほかの分子たちによって形づくられる、という考え方です。
カフェインを、バンドのリードボーカルだと思ってください。才能はある。でも、最終的な仕上がりは、後ろで支えるバンド次第です。
その「バンドメンバー」にあたるのが、L-テアニン、テオブロミン、テオフィリン、クロロゲン酸、カテキン、タンニンといった分子たち。主要な摂取源はそれぞれ、これらの化合物を独自の組み合わせで抱えていて——その「取り巻き」の顔ぶれが、体験の全体を決めるのです。
ですから、同じ100mgのカフェインでも、源が違えば、同じ体験にはなりません。
そして、その裏にある生物学がわかると、自分の目的に合わせて主要な摂取源を選べるようになります。
今日は、その選び方をお見せします。
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このあとの本編では、もっとも身近で——さらに、もっとも面白い——主要な摂取源を、一つずつ分解していきます。取り上げるのは、次の6つ。
コーヒー
緑茶・抹茶
マテ茶
ガラナ
ダークチョコレート
エナジードリンク
あわせて、「アントラージュ効果」とは何か、なぜそれぞれが違う体験を生むのか、健康への影響についても見ていきます。たとえば:
どのコーヒーの淹れ方が、コレステロールをいちばん上げるのか、考えたことはありますか。
あるいは、一部のお茶に含まれるある分子が、脳をより「禅」的な状態へと導くのは、どういう仕組みなのか。
いわば、皆さんのための「カフェイン集中講座」です。
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英語版StayCurious Metabolism の購読者コメントの和訳
【編集者より】
この記事は、海外(英語)で発信されている研究ベースのニュースレターを日本語に翻訳・再構成したものです。
紹介される研究の多くは海外で行われたものであり、日本の状況とは前提が異なる場合があります。
記事中の商品名・ブランド名(コーヒー、緑茶、エナジードリンク等)はそのまま訳しており、編集部が特定の製品を推奨するものではありません。
本記事は情報提供を目的としたものであり、医学的助言ではありません。健康上の判断は、かかりつけの医師にご相談ください。